先日うちの大学の学長にあいました。
出版のことを報告したのですが、
そのときに、論文をなんとしても仕上げてくださいといわれました。
その流れで、学長自身の話をしてくれました。
自分は70近くになるけれど、そのなかでも自分が輝いていた時期なんてほんのわずかな時期だと。
35から40歳、もっといえば36歳の一年間で、そのときは本当に必死だったと。
あのときの余韻であとは生きていっているようなものだと。
その一年は365日、本当に毎日、お弁当を二つ持って家を出て夜中に帰宅していたそう。
人生でぐっと集中してがんばれる時期なんてそうないんです、30前後の若いときだけなんです、だから、なんとしても、と。
自分は三月で退職するので、もう直接あなたに言う機会はないから、
ということで年末の忙しいときに、私一人のために1時間近く話してくれました。
学長は何回か会ったことがあるけれど、詳しく話したこともなく、
人となりもよくわからないままでした。
でも、この日、心を込めて忠告をしてくれる学長には心揺さぶられました。
努力できる人って一番えらいと思う。
いい時間でした、ってだけで終わらせてはいかんなー。